2014年1月25日土曜日

#軍師官兵衛4


>>第4回 #軍師官兵衛4

新しき門出 

永禄101567)年、22歳になった官兵衛は、誰もが認める黒田家の後継として成長し、おたつを失った悲しみからようやく立ち直ろうとしていた。

足利義輝暗殺から2年、室町幕府は衰亡の一途をたどっていた。義輝の実弟・義秋は、あいたままの征夷大将軍の座を狙うもままならず、越前・朝倉家の庇護下でもどかしい日々を送っていた。

「どこかにおらんのか?余とともに京に登り、松永、三好を討つ気骨のある者は!」

業を煮やした義秋が日本中の戦国大名に出した書状が、御着の政職のもとにも届いた。

「上洛の供をせよとの仰せじゃ」

政職は得意満面で家臣たちに書状を見せた。

「実は、それがしのところにも同じような書状が・・・」

職隆が懐から義秋の書状を出すと、得意げだった政職の顔がみるみる不機嫌になった。後から耳にするよりはと考えたのだが、政職は妙に勘ぐってしまったらしい。

政職が職隆の謀反を疑っている―お紺にそう聞かされた官兵衛は、すぐに武兵衛を姫路に走らせた。

「疑り深い殿じゃのう」

休夢がため息をつく。政職は待望の嫡男・斎(のちの氏職)が生まれてからというもの、何ごとにも疑念を持つようになってしまった。

「わしに逆心はないが、ないということを証し立てることほど難しいものはない・・・」

職隆とふたりの弟は、腕組みをして考え込んだ。

 

そんなある日、官兵衛は政職から、志方城の主・櫛橋氏の領内にある狩り場の下見を仰せつかった。
城下を馬で走っていると、ヤマモモの木の上で泣いている男の子がおり、その子を助けようと、どこかの姫君が木に登ろうとして侍女に止められている。

(つづきは工事中です・・・すみません)

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